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街の緑・花 〜大野川緑陰道路(大阪市西淀川区)〜

大野川緑陰道路でみられる植物たちです。木本はほとんどが植栽されたもので、種類は限られます。数が少ないだけに、名前を覚えるにはいいかもしれません。草花類で植栽されているものは、ヤブランくらいだったでしょうか、他にもあるかもしれませんが、印象に残っていません。あとは自然に生えてきた雑草類。とくにここでもやはり、イネ科の外来雑草が猛威をふるっています。

ヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイ Osmanthus × fortunei モクセイ科 モクセイ属
ギンモクセイとヒイラギの雑種と考えられています。常緑小高木。樹皮にはコルク質のこぶがあります。葉は対生。ヒイラギに比べて表面の光沢は少ない。雌雄異株。
撮影:大野川緑陰道路 2003年7月14日


ホルトノキ
ホルトノキ2
ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus
ホルトノキ科 ホルトノキ属 別名:モガシ
常緑高木。葉は互生。ホルトノキは「ポルトガルの木」の転訛で、元来はオリーブのことでしたが、平賀源内が紀州で本種を見て、オリーブと勘違いしたことから、ホルトノキと呼ばれるようになったといわれています。ヤマモモの葉に似ていますが、ヤマモモの葉は厚く、裏面に油点があります。樹皮は染料として、大島紬の染め出しなどに使われるそうです。
 徳島市の木で、阿波踊りの連にもこの木から名をとった「ほると連」があります。徳島市中心部の城山には、ホルトノキの自然林があるそうです。
撮影:大野川緑陰道路 (大阪市) 2003年7月14日


アラカシ2
アラカシ
アラカシ Quercus glauca ブナ科 コナラ属 別名:クロガシ 英名:Blue Japanese Oak
 常緑高木。ドングリの殻斗は輪層状。開花した年の秋に熟し、あく抜きをすれば食べられるそうです。
撮影:大野川緑陰道路(大阪市) 2003年7月14日


サンゴジュ
サンゴジュ Viburnum odoratissimum var. awabuki スイカズラ科 ガマズミ属 英名:Sweet Viburnum 別名:アワブキ
常緑高木。葉は厚く光沢があります。6月頃に白い花をつけます。別名のアワブキは、燃やすと泡を吹くから。和名は赤い果実をサンゴに見立てたもの。
撮影:大野川緑陰道路(大阪市) 2003年7月14日


シラカシ
シラカシ Quercus myrsinaefolia ブナ科 コナラ属
常緑高木。葉は細長く、上記のアラカシに比べると、全体に優しい感じがします。和名は材が白いことから。
撮影:大野川緑陰道路(大阪市) 2003年7月14日